千円札1万枚を偽造、大阪の拠点で磁気インク使用

 全国の自動販売機で発見が相次ぐ偽千円札の中心的な「製造拠点」が大阪市内にあり、この2年半で約1万枚が偽造された疑いの強いことが28日、大阪府警の調べでわかった。

 高度な偽造防止技術を施す11月の新紙幣発行を見越した“駆け込み偽造”とみて、全容の解明を急いでいる。

 調べでは、拠点は偽千円札116枚を隠し持っていたとして偽造通貨収得容疑で今年4月、兵庫県警に逮捕された衣料販売業、窪田健一被告(35)(公判中)の同市西淀川区の自宅。

 別の偽千円札事件で、通貨偽造容疑などで逮捕された同市西淀川区の会社員安達一雄(43)(同)、同市旭区の無職野迫正隆(43)(同)両被告が2002年2月ごろ、パソコンやプリンターなどを窪田被告宅に持ち込み、偽造を始めた。一見して偽物とわかる粗雑な作りだが、磁気インクを施され、自販機の識別センサーに本物と誤認させていた。両被告は偽造した約7100枚を使って自販機から釣り銭を盗み取ったりしていた。

 警察庁によると、偽千円札は今年、7月時点で昨年1年間を上回る約1万1000枚が見つかっている。

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磁気インク・・・仕事で使ってるしなぁ・・・事件に使われると困るんだよねぇ